ご祝儀トラブルいろいろ

お金のトラブル

結婚式では友人や知人、その他出席をする全ての人からご祝儀をいただくことになりますから、全てを集めたときにはかなり多くの金額が現金として手元に集まることになります。
しかし一度に数十人分ものお金を集めるということと、金額があらかじめ決められているわけではないということから、ご祝儀に関するお金のトラブルはかなりの頻度で起きてしまっているようです。

まず結婚式・披露宴で起こる可能性のある最も大きなお金のトラブルとして、ご祝儀の盗難が挙げられます。
普通結婚式場を借りて行う式の場合、入り口でお願いをした受付の人がご祝儀袋を受け取りつつ来訪した人の名前を記録していきます。

全ての出席者からご祝儀袋を受け取ったあとには専用の袋に入れて封をし、そのまま式が終わるまで盗難がないように式場の人たちが保管をすることになっています。

実際にあったケース

ところが実際にあった盗難例などをみてみると、出席者が多い披露宴を選んでゲストであるかのように会場に潜り込んで出席者となっている友人などの名前を聞き出します。

それで受付の人と直接知り合いではなさそうな人を選んでなりすまし、「ご祝儀袋に入れる金額を間違えたので一度戻してほしい」と頼んでご祝儀袋を持っていきます。

そこで中身のみを抜き取って何事もなかったかのように立ち去るというような手口があったそうです。

そうした事例で空っぽのご祝儀袋があったとき、出席をした本人が本当に入れ忘れたのか、それとも抜き取られてしまったのかということがはっきりせず、濡れ衣のまま結婚後の人間関係が悪くなってしまうということもあります。

くれぐれもご祝儀袋の中には高額の現金があることを忘れずに、厳重に取り扱いをしていくようにしたいところです。

それとは別に、意図的にご祝儀袋の中身を空にするような人もいるようです。
こちらも実際にあった事例なのですが、ご祝儀袋に記載されている金額よりも少ない金額が入ったまま受け渡されていたことがいくつかの挙式で見受けられました。

その事例に限って言えば、渡したのは共通の友人でありかつ複数の披露宴への出席で同じことを繰り返していたということでしたので確信して行った行動だったのでしょう。

冠婚葬祭においては急な出費となることが多いものですが、それでもその場でちょっと渋ったりケチったりということがあるとそののちの関係がきまずくなったり、言いたくても言えないといった息苦しい関係になったりします。