ご祝儀の額をめぐるあれこれ

正直、ご祝儀代は痛い…

御祝儀袋結婚式は自分にとってはたった1度のことですが、呼ばれる友人や親戚にとっては時に連続して何回もというようなこともあります。

20代の後半くらいになると友人からどんどん結婚式の連絡が来るようになりますから、内心では「またか」というふうな気持ちになったりすることもあります。

それはなにも友人や親類の結婚式を祝いたくないということではなく、一度に数万円も飛んでいってしまうご祝儀の額のためです。

友人として式に出席するときにはご祝儀はだいたい2~3万円くらいが相場かと思いますが、それが年に3、4回もあったとすると10万円単位でお金がなくなってしまいます。

加えてドレスなどの衣装代や会場までの交通費、ご祝儀とは別口で渡すお祝い品など何かと出費は重なるものなので、ため息をつきたくもなることがあります。

実際にあった困ったケース

そんな何かと悩み深いご祝儀ですが、中には「払わない」とズバッと言ってしまう困った人もいるようです。

実際に挙式をした人たちからの意見を見てみると、「親しい友人を招待したら、“お金がないからご祝儀は持ってこなかった”とはっきり言われた」「受付で名前だけ書いてそのまま素通りして席に向かった人がいた」というようなことが見かけられます。

さらに強者になると、披露宴には当初招待をするつもりがなかったはずの友人が突然連絡をしてきて「結婚をすると聞いたのでお祝いのために自分も披露宴に参加したい。でも今お金がないからご祝儀は払えない」と言われたというようなことまであります。

そうなってくると、祝われる方も痛し痒しというか、無下に「じゃあ祝ってもらわなくても結構です」というふうに言う訳にもいかず、対応に困ってしまうところですね。

そうした本来失礼にあたる態度も、本人は悪気があるわけではなく本当に常識的マナーを知らないでそうしているということもあるようです。

先に言った芳名帳に名前だけ書いて祝儀を払わなかった人の場合では、あとからやんわりと「どうして払わなかったの?」と尋ねたところ、「前に会ったときに友人でお金を出し合ってお祝い品を送ったから、そのときのお金がご祝儀のつもりだった」という一見正論(?)に聞こえる回答をしたといいます。

しかしあまりお金のことをいつまでも引きずっていては、式を挙げた本人たちにとっても嫌な思い出として残ってしまうものです。

その時の態度は今後のお付き合いの参考にするということにとどめ、お金が赤字になった部分については諦めるしかないようです。